新年式典 理事長所信表明 ~全文~
去る1月12日に行われました「2012年度(社)小千谷青年会議所新年式典」での第54代理事長 山﨑 達也君 の所信表明を掲載いたします。
本文の掲載が遅くなりましたことお詫び申し上げます。ぜひ一読いただき、2012年度(社)小千谷青年会議所の活動にご理解とご協力をお願いいたします。
~全文~
新年あけましておめでとうございます。
まずは、年初のお忙しい中お越し下さいました。
・小千谷市 大塚副市長 様
・新潟県議会議員 宮崎 悦男 様
・小千谷商工会議所 高野副会頭 様
・小千谷JCシニアクラブ 吉田会長 様
・小千谷ロータリークラブ 西巻会長 様
そして・小千谷ライオンズクラブ 小杉会長 様
お足元の悪い中、当青年会議所新年式典にお越し下さいまして、高い席からではございますが、会の代表として厚く御礼を申し上げます。ありがとうございます。
そして、歴代理事長の皆様方。とともにこの青年会議所の礎を築いて下さいました先輩の皆様、この式典よりご列席賜りましたことを心より、心より感謝申し上げます。ありがとうございます。
申し遅れました、私、2012年度社団法人小千谷青年会議所、第54代理事長を務めます、山﨑 達也と申します。どうぞ一年間宜しくお願いいたします。
今年度は基本理念に、「自らの変革がすべての変革をもたらす」と掲げ、
4つの委員会と1つの会議体、そして2つの特別委員会を組織いたしました。そして、公益社団法人日本青年会議所には4名、新潟ブロック協議会には16名ものメンバーが自らのための一歩を踏み出してくれています。
また、10月には公益制度改革に伴い移行の申請を控え、また4月には商工青年部の設立と正に転換期である一年を今後の礎とするためにも、スローガン「伝心 ~先人、まち、未来、そして感謝の伝え」とさせて頂き、53名という近年では最小メンバー数でスタートを切るにあたり、スリムで骨太な活動を追求して行かなければならないと感じております。
昨年も多くの災害に見舞われました。私が入会してから10年もの間にも各地で多くの災害がもたらされております。そんな有事のたびに人として、そしてこの青年会議所の真価と存在意義が問われているように感じます。
近年、「JCがある時代」から「JCもある時代」と言われるようになりました。はたしてこの小千谷においても「JCもある小千谷」なのでしょうか。もしそうだとするならば、50数年もの歴史を刻み続けることは出来なかったのではないでしょうか。
私たちは「明るい豊かな社会」を基本理念にこのまちに根付いた活動をして参りました。しかしながら、移りゆく時代の中で、そして移り変わる人の中で、JCの在り方も少しずつ変化をしております。「変わらないために変わる」。これが今、私たちに求められている活動なのではないでしょうか。
それでは今、この団体に求められている「まちづくり」とは一体なんなのでしょうか。自分たちの住むこのまちのために様々な運動を展開して参りました。その運動をさらに有効に時代に合わせて展開していくには、まずこのまちの実情を知り、その上で行政の行っていること、そして各種団体の行っていることをしっかりと学んだ上で知識を深め、情報にアンテナを張り見識を深め、「やりたい事」ではなく「やるべき事」・「やらなければならない事」を行動に移す、知行合一のまちづくり活動こそが求められているのではないでしょうか。
その上で、この団体だけの活動にとどまらず行政との連携や他団体との協働の運動や支援も併せて考えていかなければなりません。なぜならば、ここに住む人が豊かな心を持ち、みんなが笑顔でいられたらと願う心は、時代を問わず団体を問わず誰しもが皆共通だからです。
そして何よりも「まちづくり」とは「人づくり」とも言われ青年会議所の活動を通して、己を高め、まちに必要な人材となることは非常に重要なことと考えます。私たちが「事を成すための力」を身につけ、その担い手となり「住民主体型」のまちづくりのリーダーとなることが、まちづくりの近道なのではないでしょうか。そのために私たちの日々の活動が行われているのです。
そして今だけではなく、未来を見据えた活動も行っていかなければなりません。
最近、犯罪の低年齢化や「最近の子どもたちは・・・」とよく耳にします。はたして本当に昔の子どもたち、今の子どもたちに大きな違いはあるのでしょうか。
真っ白な何も描かれていない画用紙を持って生まれてくる子どもたちに、どんな色を持たせ、どんな絵を描かせるのか、それを導いたのは他でもない親なのです。子どもたちの現状を嘆くよりも親として大人としての責任をより強く感じることの方が重要なのではないのでしょうか。
自らの責任を学校教育や地域に転嫁し、自らの稚拙さを正せないそんな大人が増えてしまったことが、子どもたちの問題に直結しているのです。
そして、学校・地域・家庭の三位一体なる真の教育が分断される中、その環境改善をも行っていくのは私たち大人なのです、故に子ども教育とは大人の問題と捉えなければなりません。
そして、この団体に所属している私たちがまさに子育て世代でもあり、しっかりとした倫理道徳観を持った自律した大人でなくてはなりません。私たちがこのまちの未来を案ずるならば、未来を担う子どもたちに自らの言動と行動をもって、背中をしっかりと見せてあげることがこのまちの未来を明るくするものだと確信しています。
不変である大義「明るい豊かな社会」は、自らが一歩を踏み出すことが重要であります。自らが変わることで相手が変わります。心が変われば態度も変わります。態度は行動、行動は周りのすべてを変える力を持つのです。
まちを想い未来を想うのであれば、ただ想うだけでなく妥協せず勇気をもって行動に移すことが重要なのです。市民とともに笑顔でまちを語り合えるそんなまちの創造こそが「JCがあるこの小千谷」であり、JCの存在意義であり真価なのではないでしょうか。
私がこのJCに入会して早いもので10年の月日が過ぎました。入会当初「自分らしさ」を逃げ道に活動することへの意義を疑問に感じ、ともすると自らが所属する団体への批判をすることで「自分らしさ」を正当化していました。
そんな中でたった一つのきっかけ、一つの出会いから多くの先輩に出会い、その先輩たちの背中は僕の憧れでした。もしかしたら私もこんな風になれるかもしれない、あの人のようになりたい、そんな想いで活動をして来たように思います。迷った時には必ず背中を押してくれる先輩がいました。自らの背中で私たちを引っぱってくれた先輩がいました。
そんな先輩たちの熱き心が伝えられ、このJCと言う団体は歴史を築き上げていくのです。「させられているJC」ではなく「自らでするJC」でなくてはならないのです。確かに家族・仕事・JCと両立することは容易ではないかもしれません。しかし、状況は作られるものではなく、自らによって作り出すものなのです。
さあいよいよ2012年度がスタートします。メンバーの皆様、自らのための一年にして下さい。自らが一歩を踏み出すための一年にして下さい。それがこの団体の活性化につながり、そしてこの団体の活性化こそがこのまちの未来につながっていると確信しています。
私たち青年は、考える事そして歩みを止めてはなりません。何も迷うことはありません。何も恐れることはありません。私たちには先人たちの残してくれた「完徹の心、挑戦の心、そして負けない心」が脈々と受け継がれています。
その伝えられた心で、自らの手によってこのまちの未来を、そしてこの団体の未来を切り拓いていこうじゃありませんか。そうです「未来は僕らの手の中にある」のです
私自身も一つでも多くの「きっかけ」を皆さんに提供し、一人でも多くの皆さんに「あんな先輩」になりたい、そんな風に思われるようなカッコイイ理事長を演じ切る強い山﨑達也でありたいと思っております。
結びにはなりますが、本日このように社団法人小千谷青年会議所が54年目のスタートを切れるのも、今こうして私がここに立たせて頂いているのも、現役メンバーはもとより、ここにおられる先輩方のおかげだと思っております。心から心からの感謝を申し上げ、甚だ簡単ではありますが私の所信表明とさせて頂きます。
青年らしく清しく活動を行って参ります。一年間どうぞ宜しくお願いします。