基本理念

失敗を恐れず、チャンスをその手に、成長を生み出せる組織へ

スローガン

CHANGE ~私は変われる、私たちは変えられる~

【はじめに】

 昨年度、小千谷青年会議所が65周年を無事に迎えることができましたこと、そして、長きにわたり持続可能な組織として小千谷青年会議所の精神を受け継ぎ、守られてきた諸先輩方、関係者の皆様に心より感謝を申し上げます。また、今日まで多くの皆様からのご理解とご協力をいただき、青年会議所の活動に携わらせていただけることに対し、重ねて御礼を申し上げます。

【変化と成長】

 私は2015年に小千谷青年会議所に入会をさせていただき、本年11年目を迎えました。入会当初を振り返ると「小千谷を良くしたい」と夢や理想を掲げるだけで、言葉とは裏腹になにもしない、できない日々を過ごしておりました。当時私は、初めての役職をいただいたにも関わらず、自身の仕事の都合やわからないからできないなどと自身で逃げ道をつくり、先輩や後輩に甘え、気が付けばひとり取り残された感覚になり悔し涙を流したことを今でも覚えております。先輩方がしっかりと大きな背中でJC活動の意味や大切さを示していること、自分自身の成長や変わるチャンスがそこにあるにもかかわらず、言い訳や自身の苦手なことから逃げているだけで、自らチャンスを台無しにしていたことに情けなさと後悔を感じることとなりました。「小千谷を良くしたい」と言っていた自分を今振り返ってみれば、なにかを変えることよりも先に、まずは自分から変わろうと努力をしていなかったからです。その経験があったからこそ自分自身を見つめ直す起点となり、一つひとつの活動に真摯に向き合い多くの経験を積ませていただいたことが、今こうして自分自身の成長に繋がっていると確信しております。

 自分自身が変わることで、まわりに変化をもたらす。この意味を改めて考えるきっかけをいただき、成長に繋がり、私が今こうしてこの場に立てることは、小千谷青年会議所があり、共に切磋琢磨できる同志の支え、私を絶えず成長に導いてくださった先輩方の存在があるからだと感謝しております。この小千谷青年会議所のリーダーになるにあたり、不安や怖さで頭を悩ませることはもちろんありますが、それをピンチではなくチャンスと捉え、チャンスをしっかりと掴み、更なる成長に繋がるよう精進いたします。

 会員数減少と大きな課題を抱えている現状ではありますが、同志たちと共に前に進み、先輩方より受け継いだ教えと、小千谷青年会議所の精神をしっかりと次代に繋げていき、今一度、小千谷青年会議所を盛り返していけるように理事長としてここに決意いたします。

【地域と共創する青少年健全育成】

 2020年より数年間に及んだ新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による活動制限が解除されてから早くも2年が経とうとしており、まだまだウイルスの恐怖が完全に消え去った社会とは言い難いものではありますが、マスクを外し子供たちが笑顔で活発に活動する様子や表情が見えるようになってきたことはとても喜ばしく感じます。

 小千谷青年会議所では青少年健全育成として取り組んできた歴史あるわんぱく相撲小千谷場所も今年で開催39回目を迎えます。かつては200名以上もの出場者で賑わっておりましたが、2020年より2年間は開催中止となり、2022年から再開したものの出場者は50名程と減少傾向にあります。これもコロナ禍の影響による生活様式の変化や人との接触を避ける傾向にあること、スポーツ離れや相撲に対して抵抗がある子供たちもいるのではないかと考えますが、もちろんこの要因だけに囚われてはいけません。わんぱく相撲を行う意味を知ってもらうこと、もっと身近に感じてもらえるようにするにはどうしたら良いか、時代と共に変化していかなければとならないと考えますが、礼儀礼節の重要性を伝える軸はぶれることなく新たな参加推進や設営方法を編み出していき、子供たちの元気と応援する親御さんたちの熱気で賑わうわんぱく相撲小千谷場所を目指してまいります。

 また令和8年より部活動の地域移行により子供たちの活動形態も大きく変わります。学校外の活動と多くの人と触れ合える機会が増え、スポーツや文化クラブ活動を通じて、新しい仲間づくりや知識の共有など学校や私生活とはまた別の学びを培う良い機会になると考えます。ひとづくりはまちづくりと言うようにこのまちの未来を担う子供たちに一つでも多くの成長に繋がるフィールドを用意し、地域と共に育んでいくことが私たちの役目なのです。

【継承と新たな組織ブランディング】

 入会当初、小千谷青年会議所に対し前向きではなかった私も今では小千谷青年会議所の存在が欠かせないものであると実感しております。それも先輩方、共に高め合い、支えてくれる同志たちとの出会い、JC活動を通じて多くの学びを得て、自身の成長に繋がったからです。そのような小千谷青年会議所も現在、全盛期の半数以下と減少傾向にある会員減少の問題に直面しており、会員拡大は重要な課題となっております。

 第65代理事長である大川先輩の所信にありました「小千谷青年会議所のブランド価値を高め、(中略)ありのままでありながらも、新しいイメージを今までに伝えられなかったところへ届けよう。」また「組織とは同じ志を持った人で形成されるのであれば、自分自身を見つめ直し、仲間たちと互いに高め合うことで尊敬される人になりましょう。それらの魅力に人は引き寄せられるのです。」この言葉を改めて想い起こしたときに、今現在、また少し遠ざかっていたように感じたのです。小千谷青年会議所という組織のブランド価値とは、小千谷青年会議所の精神を受け継ぎ、自らを鍛え上げ、どんな環境下でもまちのためにご尽力されてきました先輩方をはじめとし今も次代へ繋ごうとしているメンバー一人ひとりの力の結晶であり、そしてそれが魅力となるのです。その魅力に人は必ず引き寄せられると信じ、今一度、挑戦していく価値があるのです。

 新しいイメージとはなにか、一概には言えませんが、小千谷JCとしてのブランド価値はもちろんのこと、その価値をつくり上げているメンバー個々の個性や能力、そしてJC活動における自身の成長していく輝かしい姿を見せ、知ってもらうことで、人と人をつなげること、また小千谷JCの存在を知らない、活動や事業にまだ触れ合えてなかった方々や、日頃よりJC事業等に参加していただいている子供たちや親御さん以外にも、これから社会に旅立ち、このまちの未来を担う若者たちへ今まで以上に小千谷JCの魅力を届けていかなければならないと考えます。簡単なことばかりではありませんが、一歩ずつ進化を求め前進してまいります。

【小千谷市社会福祉協議会と創り上げるForum21】

 一昨年の4月に小千谷市社会福祉協議会と災害協定を締結し、災害時における協力体制に関する連携を深めてまいりました。そして本年3月に小千谷青年会議所を含めた青年会議所4LOMによる合同例会、Forum21がこの小千谷にて開催されます。Forum21では今回、小千谷市社会福祉協議会と協力し知識とともに災害時における対応能力の強化を考えた計画をしております。

 万が一災害が起きてしまった際に知識だけ持ち合わせていても実際にその場面に直面したら正しい判断や行動ができるでしょうか。いつ何時起こるかわからない災害に備え、知識とともに迅速な対応を取れるよう体に沁み込ませる必要があると考えます。また、小千谷市社会福祉協議会と共同で設えることにより、小千谷だけでなく他地域との防災意識や協力体制など情報共有にも繋がりさらなる意識づくりになると考えます。

【おわりに】

 昨年初頭に2050年、消滅可能性自治体の一覧に小千谷市の名が入っておりました。少子化や人口減少など多くの問題、課題を抱えている自治体が全国に数多くありますが、まだ可能性というだけであり決まっているわけではありません。そのような未来の推測も私たちは変えることができるのです。

 「変えられるものが二つある、それは自分と未来だ」 (野口英世)

 簡単に口にできる言葉ではありませんが変えられるものが二つ「自分と未来」、この二つは変えられるということ。それぞれ過去を忘れること、変えることはできないが、これからの自分がどのように変わり、成長し、それを社会に還元できるかが未来を変えることだと私は考えております。そして自分一人ではなく、私たちには共に悩み、考え、乗り越え、歩んでくれる同志がいます。そのような未来も変えられる可能性を秘めた私たちなのです。自らの成長と行動で未来への道をつくりだし進まなければなりません。そして次代へ繋ぎ、明るい豊かな社会を築き上げよう。

【事業計画】

・全員の魅力で引き寄せる会員拡大

・士気向上例会

・小千谷青年会議所の活動と理解を広める交流会の実施

・小千谷青年会議所の活動と理解を広める広報と奉仕活動

・わんぱく相撲小千谷場所の開催

・地域と共創する青少年健全育成事業

・アカデミーオリエンテーション事業

・小千谷市社会福祉協議会と共創するForum21 3月合同例会

・行政との意見交換会