未来クリエイター委員会

■和田慶太(わだけいた)プロフィール

小粟田生まれ。
堀之内高校卒業後、小千谷市内の建築会社に入社。
1年で退社後、調理師専門学校へ入学し料理の道に進む。
卒業後は長岡のレストランに3年間勤める。
その後、新潟市の接客業を5年間経て、小千谷へUターンし道路工事業に従事。
1年後起業し、居酒屋楽笑を経て、現在の焼肉酒場に至る。

趣味は旅行と人間観察。
座右の銘は『挑戦無くして成功無し』

■小千谷青年会議所に入会したきっかけ

早速ですが、小千谷青年会議所(以下JCI小千谷)に入会したきっかけを教えていただけますか?

私は2015年に入会したのですが、ちょうど居酒屋を起業したばかりでした。小千谷に帰ってきたばかりで、「客商売をやる以上は横の繋がりを作りたかった」というのが当時の率直な気持ちでした。

もちろん自分の成長のためということもあります。そんな中、昨年の理事長の伴泰範くんから誘われて、共通点というか同じ匂いを感じたんです。それも入会のきっかけになりましたね(笑)

共通点があると距離が近くなりますからね。入会して良かったことややりがいはありますか?

一言で言えば、自分自身の成長を感じるところです。特に委員長になれば、自分がやりたいこと、想像したことを形に出来ます。もちろんJCI小千谷という組織の力があってこそですが、仕事やプライベート以外にも、やりたいことにチャレンジできるのは大きな点ですね。

個人だと資金を用意できるかもしれませんが、マンパワーは用意するのが難しいです。ですが、JCI小千谷には、それがあるんです。

反対に活動をしていて大変だと感じるところはありますか?

苦労するのはメンバーの日程調整ですね。JCI小千谷は月に一度開催される例会への参加義務があるのですが、なかなか全員は集まれません。また、各委員会も事業を開催するまで何度か開催されるわけですが、こちらも全員の日程を合わせるのは難しいんです。

それは、なぜなんでしょうか?

メンバーは様々な業種の仕事をしています。多くのメンバーが日中の仕事をしていますが、居酒屋関係のメンバーは夜が仕事時間なので、夜に委員会が行われると集まるのが難しいんです。

今年は仕事が似た業種のメンバーで委員会を構成するなど工夫してもらいましたが、今後は全体のバランスを考えて委員会を構成する必要があるかもしれません。

■小千谷には思考から志向に変える人材が必要

そんな和田さんが本年度委員長を務めた『未来クリエイター委員会』についてご紹介ください。

私たちは、まちづくり。つまり、まちの活性化を目的とした委員会です。そのためには委員会の名前にもあるように小千谷の子ども達に『未来クリエイター』になってもらうことが、まちづくりに繋がると考えました。

どういうことでしょうか?

そもそもクリエイターとは「ただモノを作り、次の世代に伝える」だけでなく、「0(ゼロ)から新しいモノを創り上げ、それも後世に伝えていく持続的な精神」だと私は考えます。小千谷のまちは、これまで多くのクリエイター達が、過去を学び、現在からクリエイティブ(独創的・創造的)な未来を築いてきたのです。

とても良いことのように聞こえますね

しかし、現在の小千谷のまちは、これまでのような過去からの継承と進化とは、程遠いまちになりつつあると感じています。現状維持では、何も前に進むことはありません。

そこで私は、次の世代を担う子ども達に「こんなまちにする!」という想いと創造力を持って、実際に創り上げられる人間になってもらうことが必要だと考えました。それが『未来クリエイター』なのです。

実際にどんな活動をしてきたんでしょうか?

まず私たち自身が『未来クリエイター』になる必要があると考えました。なぜなら『未来クリエイター』とは、みずから積極的に何かを生み出す存在であり、そのような存在でない人間には『未来クリエイター』を育てられないからです。

確かにそのとおりですね。

そのための第一歩として、私たちJCI小千谷のメンバーが、これまでよりも能動的に動く当事者意識を持つ存在になることが大切です。

まず2月には、「上下一心 (しょうかいっしん) ~そこには切れない縁がある~」と題し、会員の役職や年齢の上下を問わずに、心を1つにできるよう、お互いを知ることを目的とた事業を開催しました。

具体的にどんな事業だったんでしょうか?

メンバー全員にアンケートを採り、それぞれが大切にしている座右の銘を発表してもらいました。コロナ禍ということもあり、Zoomでのリモート開催となりましたが、日頃知ることのない仲間の考えを知る良い機会になったと思っています。

「何のためにJCI小千谷に所属しているのか、なぜ自分たちの委員会の事業をするのか」それを分かってもらうというよりも、まずはメンバーに気付いてもらいたかったんです。

結果はいかがでしたか?

事業後に多くのメンバーから「お互いを知る良いきっかけとなった」や「メンバーの人となりが分かり、チームワークが深まった」などという意見をもらったので一定の効果はあったのではないでしょうか。ですが、この段階では当事者意識を持つまでは至っていないのです。

■当事者意識を持つためには

『未来クリエイター』を育てられる人材になるために、次はどんなことをしたんでしょうか?

6月には「不知の自覚~問いが問を生む~」と題して、「当事者意識とはどういうものなのか」を理解してもらうプロセスを実践しました。まず、私たちの周りに起きている課題について事前にヒアリングをします。そして、当日はいくつかのグループに分かれて、共通の課題について、賛成か反対かを理由も一緒に発表してもらいました。

自分以外のメンバーの意見を聞くことで、新たな発見があり、自分の固執した考えにとらわれるのではなく、思考の枠が広がったと思っています。あくまでも正解を出すための事業ではなく、より良い方法を見出すための事業でした。

メイン事業の前に、これまで苦労されたことなどあればお聞かせいただけますか?

まず2月の事業ですが、新型コロナウイルスの第6波の真っ只中だったので、当初企画していた対面での事業ができず、急遽内容を変更せざるをえなかったことですね。本来であれば、これまでにJCI小千谷がやったことがないような事業をやる予定だったんです。

どんな内容だったんでしょうか?

節分の時期ということもあり、メンバー全員で5メートルの巨大な恵方巻きを作って食べる企画をしていました。全員が同じ方角を向いて、今年度の理事長や委員長の想いを全員で願いを込めながら食べることで、メンバーの意識を統一し、チーム力の向上を目指すという内容だったんです。

それはそれで楽しそうな内容ですね。

ありがとうございます。そして、これは2月の事業にも6月の事業にも共通して言えるのですが、まず私自身が当事者意識を考えることには苦労しました。やっぱり委員長という立場であることも大変でしたし、委員会メンバーをはじめ、全メンバーをまとめ上げることには苦労しましたね。

■子ども達の諦めない信念を感じたメイン事業

改めて、9月に開催したメイン事業について教えていただけますか?

メイン事業の1番のテーマは、子ども達が『未来クリエイター』になり、0から1を生み出してもらうことでした。やりたいことはたくさんあったんですよ。正直な話、どんな事業をおこなえばいいか、なかなか考えが定まりませんでした。そんな中で、これが1番良いって思える事業を進めていたのですが、トラブルが発生してしまったんです。

何があったんでしょうか?

結論から言うと、1番やりたかった事業が廃案となってしまったんです。経緯が複雑なので詳しくはお話しできないんですけどね。そこで改めて企画の中身を練り直さなくてはいけなくなりました。

理由はどうあれ長い時間をかけて作り上げたことが実現できないのは辛かったでしょうね。

それでも「負けたくない」という想いから、なんとか踏ん張りましたね。実はその後も次にやりたいと思った企画も別の理由で断念せざるをえなくなったんです。

まちづくりの事業は難しいんですね。

まちづくりだけではありませんが、外部の方に協力を求める事業は簡単ではありませんね。ですが、諦めるわけにはいきませんでした。なのでここで一度、2022年の始めに書いた委員長所信を読み直したんです。

改めて「まずは自分自身が0から1を作らなくては」と思いました。「これまで1年間かけて積み上げてきたものを子ども達に伝えたい。当事者意識があれば未来クリエイターになれるんだよ」って伝えたかったんです。

その想いがあってこそですね。

小千谷の様々な業種の職業体験的なものも考えましたが、もう開催予定日まで時間がありませんでしたし、その時はコロナ禍ということもあり、多くの人を巻き込むことも難しい状況でした。今までに例がないため、何を参考にして良いかも分からず、何が正解で何が間違いか分かりませんでしたね。

そして、色々と試行錯誤した結果『KODOMONO PARK~こどもモノづくりパーク~』という事業を企画したんです。

どんな事業だったのでしょうか?

簡単に説明すると、身の回りにあるものに触れて、なぜそれが生み出されたのかを考えてもらいます。そして、実際に作られた歴史や経緯、仕組みを学んでもらい、「そうだったのか」と気付きを得てもらうんです。

大人でも知らないことも多いでしょうね。

そうなんです。そして、そのものに類似したオモチャの工作キットを使って実際に作ってみる体験を通して、ものの本質などを考えてもらいました。この一連の流れを通して、「小千谷にこんなものがあったらいいな」と更に進化したものや新たな発明を考えてもらってエコバッグに絵を描いてもらったんです。

子ども達の様子はいかがでしたか?

とにかく「最後までやり通すんだ」っていう強い意志を感じる子どもが多かった印象ですね。実は工作キットの中には、大人でも苦戦するくらい難しいものがあったんです。それでも諦めずに席を立たないんですよ。付き添いで来ていた親御さんが困ってしまうくらいに(笑)

その姿が見られて本当にやって良かったと実感しましたね。

■コンプレックスが原動力に

改めて、この1年間を振り返っていただけますか?

私は変わり者なほうなので、自分の委員長としての独特な考え方にメンバーが付いてこられるか心配でした。ですが、最後の事業が終わった時に「実は委員長の考え方が好きだよ」と言ってもらえたのは嬉しかったですね。

一方で、正直な話をすると達成感は少ないかもしれません。ある程度までは出来たとは思いますが、発展途上で終わってしまったという感じです。まだまだ上を目指せるとは思いますが、今の自分の力はここまでだったのかもしれません。

何か具体的に反省点などあるんでしょうか?

人との関わり方をもう少し上手くやれたら良かったと思いますね。私は接客業なので感じる部分ではあるのですが、お客さん一人ひとりにどういった接し方が良いのかを考えるのと同じように、JCI小千谷のメンバーに対しての接し方をもっとよく考えれば良かったです。

自分の行動次第では、もっと参加するメンバーも増えたのではないかと思います。基本的な性格として人見知りなんですよね。

そんな人が子どもをはじめとした大勢の人を呼ぶ事業をしたのは凄いことだと思います。

自分自身を投影したのかもしれませんね。「こんな人嫌いな自分でも独立起業して、まちのために活動する人になれるんだよ」って子ども達に見せたかったんだと思います。

子ども達には和田委員長の想いは伝わったと思いますか?

私たち以外の委員会が企画した『ときめきフェスティバル』も子ども達をターゲットにした事業でしたが、私たちの未来クリエイター委員会では『ものづくり』という畑が違うところで、子ども達のための事業ができたと思っています。

委員長として1年を通して変わったことはありますか?

1番は以前に比べて喋るようになったことでしょうか。きっと委員長をやったことで、考える余裕ができたんだと思います。思考の変化とでも言うんでしょうか。今は次年度の委員会も始まっていますが、その場ですんなり意見を言えるようになりましたね。

何かあれば、すぐ助言ができるようになってきました。おかげで仕事も良い方向に回ってきているような気がします。

今後の目標を教えてください。

シンプルにこの1年間の経験を活かして、次年度の力になってあげたいと素直に思います。これは委員長やったからこそ言えるのだと思います。「経験が物を言う」というやつですね。

最後にJCI小千谷に興味を持っている人や市民の方へのメッセージをいただけますか?

私たちJCI小千谷は会員が年々少なくなってきていて、昔に比べると大きな事業ができなくなっています。現在は30人ほどですが、全員が力を集めれば十分大きな事業ができると思っています。なので、今よりももっとアクティブに動いていきたいです。2021年におこなわれたフードバンク事業のように、もっと小千谷市民の声を反映した事業をしていくので、ぜひ多くの方から参加してほしいです。

そして、もしJCI小千谷に興味を持っている方がいれば、まずは参加してもらい自分の目で見てもらいたいです。最後になりますが、1年間ありがとうございました!

◎未来クリエイター委員会の1年間の活動報告はこちら
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2月例会『上下一心 ~そこには切れない縁がある~』
6月例会 『不知の自覚 ~問いが問いを生む~』
KODOMONO PARK
◎和田委員長の所信はこちら
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2022年度 理事長&委員長所信