■理事長所信

星野泰幸

【基本理念】
みんなが成長し、その能力で人の役に立ち自分の居場所を見つけよう
【スローガン】
切磋琢磨 ~持続可能な社会、次を担うのは私たちだ~

【はじめに】

『持続可能な社会』という言葉が近年より聞かれるようになりました。おかげさまで我々小千谷青年会議所は、歴代の先輩方の修練・奉仕・友情の成果の恩恵を受けまして、持続可能な組織であり続けております。

2020年にJC宣言文が改訂され、『持続可能な地域を創る』という文言が置かれました。人間は成長しなければ、いつまでも何もできない赤ん坊のままです。それでは経済活動や地域活動、文化の担い手などの多くのことに弊害が出てしまいます。

『持続可能な社会』を実現するためには、どうすれば良いでしょうか。

それには我々JCメンバーが自身を鍛え、後輩を育てることが必要なのです。

自分ひとりでは達成できないミッションに立ち向かうリーダーが現れたとき、そこには応援し手助けする仲間が必要不可欠です。(修練・奉仕)

修練・奉仕に対し手助けをする者がおり、そこに感謝するリーダーとの協力関係が生まれます。(友情)

お互いに協力するには、自分自身が協力できるだけの能力を持つように努力しなければなりません。リーダーになるためにも、リーダーになれるだけの能力を持つように努力しなければなりません。先輩として後輩に教えるためには、教えられるだけの知識や能力が必要であるため、多様な経験・勉強をしなければなりません。そして、後輩も多くの経験をし、自身の能力を高めたいと思うバイタリティーが必要であると考えます。このような歴代の先輩方やJCメンバーみんなの意識が『持続可能な小千谷青年会議所』を創り上げてきました。そして、これからもこの持続可能な好循環を引き継いでいくことを誓います。

【会員拡大】

なぜ小千谷青年会議所が、持続可能な組織であり続ける必要があるのでしょうか。我々の命は有限です。後世に子孫を残すことと同様に、明日を生きたいと願った先祖の命の続きなのです。そのため、地域を想う気持ちの先輩は勉強し、後輩に伝えることで成長し、学びを受けることで後輩も成長します。青年会議所でしか経験できない体験をメンバーの一人ひとりが熱く語ることができるように、熱い意見を投じられるように成長していくことが大切です。また誤ってはいけないことは後輩だとしても、物事を能動的に推し進める影響力を持っていればリーダーになりえるということです。リーダーシップを発揮できる後輩たちが次々に出てくることで、私たち先輩がいなくても青年会議所の想いをより良く繋ぐことができます。このような同志やリーダーシップをもった後輩を増やすことで、この循環が生まれ、地域に我々の勉強したことが還元されます。本来の仕事で培ったノウハウを社会に還元する、いわゆるプロボノ活動に様々なヒントが眠っていると考えています。

【青少年健全育成からまちづくりへ】

「青少年健全育成はまちづくりである」と、入会当時から仲間に話してきました。私自身、スポーツ少年団を掛け持ちしたことで、充実した少年時代を過ごすことができました。そのときにお世話になった指導者を筆頭とした大人の方々には、学校では学べない、色々なことを教わり、私の人生の方向性を導いていただくような経験をさせていただきました。本当に感謝しています。

子供の時代に打ち込める目標を見つけて努力をすることは、将来において様々な好循環をもたらしてくれると考えています。目標を見つけることで努力をしやすくなり、その目標に近づくためには、何が必要か考え、仲間と競い、ときには仲間に相談できるようになります。仲間と切磋琢磨することで、人間性や競う競技においても、お互いに成長できます。その努力をするひたむきな姿勢は、大人になっても活かせるものがあります。つまり、努力ができる習慣が身につくということです。何か困難に直面したとき、潜在的に「このように処理すればこうなる」「このように努力すればこうなる」と考えられ、うまくいかなかった場合でも、その壁を乗り越えようとするだけの経験があり、挫折しない強さがあります。それでもうまくいかないときは、仲間に相談できる素直さがあります。そのような習慣がある子供たちが大人になり、様々な困難に直面し、それに向かっていくことになります。そのときに当時小さかった子供たちが、小千谷を想い小千谷で培った経験を活かしてその困難を乗り越えていく強さを見せてくれるでしょう。このようなたくましい子供時代の経験を通して、将来のまちづくりに繋がればと考えます。

【まちづくり】

まちづくりにおいて、2つの想いがあります。

1つは、子供たちが「小千谷が好き」「ふるさとを誇れる」そのように思える小千谷であってほしいという想いです。歳を重ねると仲間と共に切磋琢磨して過ごした年月が、とても素敵な思い出になります。その思い出もふるさとを誇れる1つだと思います。

もう1つは、関係者がWIN-LOSEではなく、「WIN-WIN」になるように検討し活動をすることで、小千谷をより良くしていきたいという想いです。そのためには、供給側の想いを推し進める供給主義的な考え方ではなく、需要側の意見を取り入れ、現場から逆算し、柔軟に物事を解決する必要があります。昨年度に行われた小千谷青年会議所の事業で『小千谷JCフードバンクプロジェクト』というものがありました。相対的貧困層と言われる生活保護を受給するに至らない方々に、余分になっている食料を循環させて『モノと希望が循環するまちを創る』ことを目的とした事業でした。非常にセンシティブな背景ではありましたが、背景、目的、WIN-WINとなる手段で、小千谷青年会議所の発想と行動力が成した事業だったのではないかと思います。たくさんの個人・企業よりご協力があり、感動いたしました。ご協力いただいた皆様、心より御礼申し上げます。『社会の課題を解決することで、持続可能な地域を創ることを誓う』とJC宣言文にもあるように、この事業はまさに、社会の課題を解決するために一石を投じた事業でした。また、関係者がWIN-WINとなるのかどうかを検討した事業でした。

我々小千谷青年会議所は、その能力を発揮し小千谷の困難に立ち向かい『持続可能な小千谷』に寄与していく組織です。

【終わりに】

何事も利益がなければ継続はできません。たとえば、当時の国連が発展途上国で食糧支援やインフラ整備として学校の開設、救急車の運用をおこないました。しかし、それらの事業は国連の予算が底を突いたときにピタリと終わりました。それはなぜか。お金という利益を生まなかったからです。お金を生まないとなると、前述の事業で働いている人が生活するだけの利益が生じないからです。これは『持続可能』ではありません。我々青年会議所はどうでしょう。お金ではない利益があるのではないでしょうか。その利益があるからこそ、今日まで小千谷青年会議所が『持続可能な組織』でいられたのではないでしょうか。そのお金ではない、人それぞれが感じる利益をつかむために、まず、JCI小千谷に入会して一緒に活動をしてみませんか。入会したら、成長できるように自分なりに努力をしてみてください。そうしたとき、本年度の基本理念である各々の『自分の居場所』を見つけられるのではないでしょうか。自分の居場所を見つけたとき、自分の能力を発揮して、人の役に立つ喜びを覚えるのではないでしょうか。

■ときめき創生委員会

関洋平

私は幼少期から野球に興味を持ち、小学2年生からスポーツ少年団で野球に打ち込みました。とても充実した日々を過ごした経験が、今の私をつくっているのだと感じます。そもそも私が熱中するものに出会えたことにも理由があったはずです。

何かに打ち込むためには、まずきっかけが必要となります。これまで知らなかったことに好奇心を抱き、自らやってみようと選択した先に打ち込める環境が育まれるのです。私はこの期待に胸躍る『ときめく気持ち』が何よりも大切だと考えます。しかし、子供たちが何に好奇心を抱き、何に興味を持ち、何にときめくのかは誰にも分かりません。『ときめく気持ち』とは無理に持たせるものではなく「君たちにはこんなにも選択肢があるんだよ」と導くことで、子供たちの内面から『ときめく気持ち』が湧き上がってくる環境を創っていくことが私たち大人の使命なのではないでしょうか。

昨夏、感染拡大の影響で多くの行事が中止となる中、小千谷青年会議所は動きを止めませんでした。かつて常識とされていたことに縛られるのではなく、困難に直面したことから学び得た新たな視点を取り入れ、成し遂げたいという気概があったからこそ前に進むことが出来たのです。子供たちも何かに打ち込む上で壁にぶつかることが必ずあります。その時に「絶望し足を止める」のか、それとも「新しく選択した道を歩む」のか、では大きく異なります。新しい挑戦が自信に繋がり、そうした積み重ねが子供たちの可能性を広げるために何よりも重要だと考えます。この環境を創っていくためには家族の支え、地域からの協力が必要不可欠です。そして私たちは、子供たちが『ときめき続けられるなにか』を見つけられる活動に努めてまいります。

わんぱく相撲小千谷場所はコロナ禍により2年連続で開催できませんでした。不確実だからこそ様々な状況を想定し、心待ちにしている子供たちのために努力する姿を見せることも青少年健全育成につながります。

1年後『ときめき』を感じ寝食を忘れるほど何かに熱中している子供たちが増えるよう取り組んでまいります。1年間どうぞよろしくお願いいたします。

■未来クリエイター委員会

和田慶太

近年の人口減少・過疎化問題において市町村の合併で多くの市や町の名がなくなりつつあります。その中で小千谷市が一つのまちとして存続してきた証とは、どのようなことが考えられるでしょうか。それを知るには政治や経済の仕組みを学ぶだけではなく、小千谷というまちの歴史や文化、そして小千谷の人を知れば知るほど、その背景には小千谷を創造されてきた「クリエイター」の存在が大きいと私は感じました。

私が考える「クリエイター」とは、ただモノを作り出し、次代に伝えていくだけではなく、継承する中で時代に合わせて変化し、「0」から新しいモノを想像し創り上げ、それも後世に残し伝えていくという持続的な精神だと考えます。委員会名にもあるようにクリエイターとは創造者・創作家を表します。クリエイターとして必要な想像力(思考)・創作力(行動)が未来を創る上で重要だと考えました。次代を担う子供たちには「こんなまちになってほしい」ではなく、「こんなまちにする!」という想いを持ってもらうことが大切です。想像力を源に表現し、実際に創り上げる『未来クリエイター』になってもらうことが、これからも続いていけるまちづくりになるのではないでしょうか。

過去を学び、そして現代からクリエイティブ(独創的・創造的)な未来を築き、それを後世に残し伝える。クリエイターの多くの作品があるからこそ、小千谷が存続してきた証と言えるのではないかと思います。しかし、現在のまちの在り方を見る限り、継承と進化には程遠いまちになりつつあると感じました。現状維持では、なにも前に進むことはありません。そこで必要なのは、子供たちの独創的で想像力豊かな思考です。

誰もが考える力がありますが、それを夢や理想で終わらせてはいけません。「思考」から志を持って目標に挑戦する『志向』へと変化することにより、たとえ困難に直面しても、他人任せにするのではなく、協力者や仲間をつくり、自分たちでまちを創るという意識を養うことが必要です。また、まちづくりにおいて重要なことは、ただ自身が思い描くまちを創ることだけではなく、それぞれの目線で現実問題や起こりうる問題点を考え、解決していくことでより良い未来を築いていけるのではないかと考えました。

未来を想う夢や理想は逃げることはありません。自身が諦めない限り、少しずつ結果に結びついてくると思います。我々の委員会は、そのような未来を想い、強い志向を備えた『未来クリエイター』となる子供たちを育むことをまちづくりの目標とします。

■絆の幹育成委員会

江口剛史

私は幼少期から野球に興味を持ち、小学2年生からスポーツ少年団で野球に打ち込みました。とても充実した日々を過ごした経験が、今の私をつくっているのだと感じます。そもそも私が熱中するものに出会えたことにも理由があったはずです。

何かに打ち込むためには、まずきっかけが必要となります。これまで知らなかったことに好奇心を抱き、自らやってみようと選択した先に打ち込める環境が育まれるのです。私はこの期待に胸躍る『ときめく気持ち』が何よりも大切だと考えます。しかし、子供たちが何に好奇心を抱き、何に興味を持ち、何にときめくのかは誰にも分かりません。『ときめく気持ち』とは無理に持たせるものではなく「君たちにはこんなにも選択肢があるんだよ」と導くことで、子供たちの内面から『ときめく気持ち』が湧き上がってくる環境を創っていくことが私たち大人の使命なのではないでしょうか。

昨夏、感染拡大の影響で多くの行事が中止となる中、小千谷青年会議所は動きを止めませんでした。かつて常識とされていたことに縛られるのではなく、困難に直面したことから学び得た新たな視点を取り入れ、成し遂げたいという気概があったからこそ前に進むことが出来たのです。子供たちも何かに打ち込む上で壁にぶつかることが必ずあります。その時に「絶望し足を止める」のか、それとも「新しく選択した道を歩む」のか、では大きく異なります。新しい挑戦が自信に繋がり、そうした積み重ねが子供たちの可能性を広げるために何よりも重要だと考えます。この環境を創っていくためには家族の支え、地域からの協力が必要不可欠です。そして私たちは、子供たちが『ときめき続けられるなにか』を見つけられる活動に努めてまいります。

わんぱく相撲小千谷場所はコロナ禍により2年連続で開催できませんでした。不確実だからこそ様々な状況を想定し、心待ちにしている子供たちのために努力する姿を見せることも青少年健全育成につながります。

1年後『ときめき』を感じ寝食を忘れるほど何かに熱中している子供たちが増えるよう取り組んでまいります。1年間どうぞよろしくお願いいたします。