ときめき創生委員会 1年を振り返って

■関洋平(せきようへい)プロフィール

小学校2年生の時に父と兄の影響ではじめた野球にときめき、中学では副主将、高校では主将を務める。
大学進学後は建設を学ぶために上京したが、挫折し中退を決意。それと同時に飲食店の外販営業部の主任となり、複数エリアを担当する。
その後独立し、練馬区に焼き鳥屋をオープンさせ、2ヶ月で雑誌に掲載される程の繁盛店に成長させる。
2年後、故郷の小千谷へ帰省し、家業である住吉屋に入社。
飲食に携わっていた経験と何かにときめくことの大切さを理解している強みを活かし日々の営業に勤めている。
趣味は映画鑑賞と人助け。

■小千谷青年会議所に入会したきっかけ

早速ですが、小千谷青年会議所(以下JCI小千谷)に入会したきっかけを教えていただけますか?

元々、JCI小千谷に対して良い印象を持っていませんでした。お店で一緒になっても騒がしいし、年会費も高いので、「それなら自分で団体をつくってやろう」と思っていたくらいです。父親が昔JCI小千谷の理事長をやっていたので、同じ道を辿りたくないという思いもあったかもしれません。

アンチJCI小千谷だったのに、何が起きたんでしょうか?

そんなことを言いながらも東京からUターンして家業を継いでから、オブザーバーとしてJCI小千谷の事業に何度か参加する機会があったんです。それで少しずつ知り合いも増え、メンバーの皆さんの考え方を理解できるようになり、ただの騒がしい集団ではないのだと思い始めてきたんです。

入会の決め手は何だったんでしょうか?

2020年の秋に資源回収をする事業があったんです。家業がお酒の卸業なので、空き瓶の回収ということで、事業に参加するというよりも仕事のつもりで参加しました。どうせたいした量は集まらないと思っていたのですが、実際は正反対。中型トラックを満杯にして職場と資源回収場を20往復以上はしたんじゃないでしょうか。

運搬だけでもかなりの労力ですよね。

それに空き瓶は同じ種類に仕分ける必要があるのですが、それは資源回収が終わってから自分たちでやろうと思っていたんです。ですが、会社に戻ってみたら驚きました。JCI小千谷の皆さんが既に仕分け作業をしてくれていたんです。

頼んだわけでもないのにやってくれていたということですか?

その通りです。こんなにも主体的に動いて、JCI小千谷のメンバーでもない自分の手伝いをしてくれたことに心の底から感動しました。それで「この人達と仲良くなりたい。何かを吸収したい」と素直に思えるようになったんです。もう気がついたら入会届を書いていましたね(笑)

入会して良かったことってありますか?

会社は自分の年齢の2倍くらいの人が多く、親よりも年上の人もいるくらいなんです。ですが、JCI小千谷は40歳で卒業ということで年齢が近い仲間がたくさんいます。一緒に活動することで、今までの考えを磨く場になるし、まったく違った視点も磨けるんです。先ほど話した資源回収の事業の委員長なんて年下だったので本当に衝撃でした。

それに年齢が近い仲間が増えることで、町でちょくちょく会うようになるので、日常が楽しくなりましたね。それと同時にどこで誰が見ているか分からないので悪いことも出来なくなりましたが(笑)

■数々の困難を乗り越えた『わんぱく相撲小千谷場所』

そんな関さんが本年度委員長を務めた『ときめき創生委員会』について教えていただきたいです。

子ども達の健全な成長を目的とした委員会です。小千谷では毎年5月にわんぱく相撲が開催され、心身の鍛練や礼儀礼節を学んでもらっています。他にも夏にはわんぱく相撲県大会の設営や、今年の9月には私たち委員会のメイン事業である『ときめきフェスティバル』というイベントを開催しました。

まずはわんぱく相撲小千谷場所について振り返っていただきたいと思います。今年は3年ぶりの開催だったんですよね?

そうですね、ご存知の通り新型コロナウイルスの感染拡大により、この2年間は中止にせざるをえない状況でした。ですが、今年の1月に私が委員長に就任した時点では、今年こそは必ず開催するという強い使命感があったんです。

詳しく教えていただけますか?

今の小千谷青年会議所は経験豊富なメンバーが年々減っています。新入会員はいるので人数は維持しているのですが、わんぱく相撲が2年間開催されなかったことで、わんぱく相撲の設営をしたことがないメンバーの割合がかなり高くなってしまいました。なので、今年も中止になってしまったら来年以降は開催できなくなるのではないかという危機感があったんです。

開催までに苦労もたくさんあったとお聞きしました。

企画を始めた1~2月の段階では新型コロナウイルス感染の第6波が襲ってきていました。そんな中、「開催しないほうが良いのではないか」という意見も出たんですが、私たちの委員会は諦めませんでした。

どうやって乗り越えたんでしょうか?

抗原検査キットを参加対象の全小学校の参加児童に配布して、陰性であることを条件に参加を認めるということで開催できるようになったんです。

いざ開催してみて、いかがでしたか?

当初、参加児童200人を目標にしていたんですが、エントリーしていただいたのは41人で、実際に参加してもらえたのは36人と目標には遠い結果となってしまったのは少し残念でしたね。

感染状況も落ち着いていなかったので仕方がなかったと思います。

ですが、逆に人数が少なかったことで、間近で参加した子ども達の姿が見られたんです。負けて悔し涙を流す子、喜びのあまりガッツポーズをする子。相撲は礼儀を重んじる競技なので、本当はガッツポーズはしてはいけないんですけどね(笑)

でも、あの時の子ども達は間違いなくときめいていたんだと確信しています。来年以降、コロナ禍が収まったら、また多くの子ども達に参加してもらい、ときめいてもらえたら嬉しいです。

■子ども達のときめき探しの場を作りたい

委員会名にもあるように『ときめき』がキーワードになっているようですが、どんな想いが込められているんでしょうか?

私は子供の頃に野球に興味を持ち、毎日夢中になって打ち込み、礼儀礼節を学び、努力することの大切さを学びました。その経験が今の私を作っているのだと思います。何かに打ち込むには、まずはきっかけが必要なんです。子ども達が、それまで知らなかったことに興味を持ち、自分でやってみようと期待や好奇心に胸躍ることが『ときめく気持ち』だと思っています。

子ども達には「ぜひ多くのことにときめいてもらいたい」という想いがありました。

でも、子ども達が何に興味を持って、何にときめくのかは分からないですよね?

そこなんです!『ときめく気持ち』は、大人が無理に持たせるものではありません。「君たちにはこんなにも多くの選択肢があるんだよ」と導くことで、子ども達の内面から『ときめく気持ち』が湧き上がってくる環境を作ることが大切なんです。

その場所こそが『ときめきフェスティバル』なんですね。

かつては何かをやってみようと選択する機会として、小学校の部活動やクラブ活動がありましたが、現在では部活動は無くなり、クラブ活動も年々少なくなっている状況なんです。そこで、子ども達のときめきの選択肢を広げられる機会を作ろうと思い、ときめきフェスティバルを計画しました。

どんなイベントだったんでしょうか?

参加した子ども達には、小千谷市内のスポーツ団体や文化団体、合計18団体が小千谷総合体育館に集結し、その競技や団体のプレゼンを聞いたり、実際に体験したりしてもらいました。サッカー、野球、バスケットボールをはじめとした子供が触れやすいものから、ゴルフや琴の演奏など、普段は子ども達には馴染みのないものもあり、多くの子ども達にときめいてもらったのではないかと思っています。

それだけ多くの団体が参加したイベントを開催するのは大変ではなかったですか?

わんぱく相撲のように毎年開催している事業は、協力団体に話を通しやすいんですが、初めての事業となるとそう簡単にはいかないんです。チラシや説明文を持って、各団体に参加のお願いをしに行っても、理解してもらいづらかったです。

皆さん、忙しいのでよく分からないことに時間を割けないんですよね。その時はしっかりと伝えられるように準備をしていたつもりですが、事業を理解してもらうにはまだまだ準備が足りなかったようでした。それでも18もの団体に協力いただき、たくさんの子ども達に参加してもらえて本当に感謝しています。

今後の課題ですね。

また、夏にわんぱく相撲の県大会があって、すぐに秋開催の『ときめきフェスティバル』の準備を始めなくてはならず、スケジュールが過密だったのもキツかったですね。委員会の特性上、子ども達を対象にしているため、感染症対策にはかなり神経を使いました。コロナ疲れになってしまい、一度心が折れかけて規模を縮小して事業をやろうと思ったくらいです。

ですが、委員会のメンバーから「そんなのありえない。なんなら拡大してやりましょう!」と激励をもらい踏みとどまることができたんです。委員会メンバーには感謝の思いでいっぱいです。

たくさん苦労された分、良い思い出になったんじゃないでしょうか。

1番グッときたのは、ダンスチームの指導者の方から頂いた言葉ですね。「コロナ禍になってダンスを披露する場がなかった。あったとしても参加人数を減らし、観に来る親御さん人数も制限しなくてはならず辛い日々だった。だけど、今回の事業は思い切りダンスを披露することができるので、そのために練習してきた」と言ってもらえました。

この言葉を聞いて「誰かの目標となる場を提供でき、頑張ってきた子ども達のときめきの場が作れた」と思い、思わず涙が出ましたね。

■すべての事業を終えて

改めて1年間、委員長を務めた想いを聞かせてください。

委員長になった当初は、やる気も自分のビジョンはしっかりあるし、正直な話をすると絶対に大丈夫だと舐めていたんです。ですが、どれだけやる気があっても一人じゃ何も出来ないんだと痛感しました。

それが分かってからは少し楽になりましたね。仲間を頼るようになり、周りの方々の協力に純粋に感謝できるようになったんです。

素敵なことですね。

そして、副産物なものになりますが、身の回りの出来事にたいして、設営側の視点を持てるようになった気がします。「なんでこうしないんだろう」や「自分だったらこうするのに」と思えるようになりました。これは今後、自分の社業にも何をするにしても役に立つと思っています。

そして、ブレないことの大切さを学びました。委員長になると1年の始めに自分の考えをまとめた所信を書くのですが、そのときの考えとブレてしまうと委員会メンバーを迷わせてしまうんです。今、すべての事業を終えて委員会メンバーからは「委員長がブレなかったから頑張れた」と言ってもらえました。

■まち全体で子どもを育てるまちへ

最後に小千谷市民やJCI小千谷に興味を持っている人へメッセージがあればお願いします。

JCI小千谷の事業は小学生が対象になることが多いです。子ども達の健全な育成は、本来は親や家族でやっていくものだと思いますが、私たちはそのきっかけやヒントに繋がる団体だと思っています。

親御さんに「こういう視点もあるよね」と思ってもらえるように、今後は親御さんを交えた青少年健全育成事業をやっていきたいです。

きっかけは大切ですね。

更には小千谷市民全体で子ども達を育てるような『まち』にしていきたいと思っています。青少年健全育成事業は、まちづくりのすべてを網羅していると思っています。ぜひ一度JCI小千谷が開催する事業に足を運んでいただきたいです。

お子さんがいないという方も、来ていただけたら色々と気付きがあると思います。また、JCI小千谷のSNSやホームページには、私たちの事業について様々なことが書いてあります。子ども達がときめいている素敵な写真も見れるので、こちらもぜひ一度見てみてください。

まさに「百聞は一見にしかず」ですね。

そして、JCI小千谷に興味を持っている方や誤解をしている方へ。お酒の席でJCI小千谷のメンバーの様子だけを見ている人には悪いイメージを持たれても仕方がないと思っています。

しかし、世代や人でその集団は変わります。昔の部活動では体罰が許され、途中で水分補給をすることが許されていませんでした。ですが、今はそうではありません。悪いイメージを持っている人も、一度で良いから私たちの活動を見ていただきたいです。

最後になりますが、どの事業も私たちJCI小千谷のメンバーだけでは開催できませんでした。協力していただいた多くの関係者の皆様には感謝してもしきれません。

これほど感謝をする1年はこれまでありませんでした。
改めまして、本当にありがとうございました!

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第36回わんぱく相撲小千谷場所
んぱく相撲県大会
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2022年度 理事長&委員長所信