
2024年、小千谷市は「消滅可能性自治体」として報じられました。現状のままでは小千谷というまちが持つ産業と文化が縮小する懸念が示された今こそ、私たち若者がまちの魅力を再発見し、内側から小千谷を盛り上げていく必要があります。しかし、それだけでは限界があります。小千谷の魅力をまちの外にも発信し、共感を得ながら新たに小千谷へ足を運んでもらえるように促す取り組みが重要となります。
2026年、アジア・太平洋エリア各国から青年が集う2026 JCI ASPAC新潟大会が開催されます。小千谷の魅力を国内外へ発信し、観光、ビジネス、文化交流の面で小千谷の持つコンテンツ力や底力を示し、地域活性化に繋げられる絶好のチャンスです。一般的な名所紹介では人の心は動きません。心を動かすのは、五感を通して心に残る「感動体験」です。見る、触れる、聴く、味わう、そしてその場の空気を感じる、そのような体験の積み重ねが、人の記憶に深く刻まれるのです。
私が経営するサウナでは、市内からのお客様はわずか1割以下で、ほとんどが市外県外の方々です。小千谷にゆかりのなかったお客様が、私たちにとっては日常である風景や文化を特別な体験として味わいに来ています。錦鯉の美しさに見惚れ、小千谷縮の手ざわりを楽しみ、へぎそばを味わい、闘牛の迫力を全身で感じる、これらは、訪れた人にとっては忘れられない初めての感動体験です。こうした体験ができるまちである事実を伝えることで、小千谷のブランドを確立できると考えます。
例えば、非日常を体験できるテーマパークから帰ってきた人が、その体験を語りたくなるように、小千谷でしか味わえない体験が人の心に残れば、その価値は自然と広がります。人々が語り、その次には友を連れて訪れるという好循環を生み出すことこそ、持続可能な地域活性化の第一歩です。小千谷青年会議所が地域とともに発信することを通じて、小千谷の魅力が枠を越え、まち全体が湧くことにワクワクしながら、1年間取り組んでまいります。
【事業計画】
1. 魅力ある小千谷の展開事業に向けた調査・研究
2. 魅力ある小千谷の展開事業の実施(ASPAC新潟大会への参画及び6月例会の企画・設営)
3. 小千谷を知る事業(2月例会の企画・設営)
4. 心を動かす事業(11月卒業例会の企画・設営)
