第51代理事長 |
【基本理念】
夢をカタチに、理想を実現するために ともに学び、鍛え、高みを目指し突き進む。 【スローガン】 萬代不易(ばんだいふえき) 普遍の「精神(こころ)」を次代へ繋ぐ 【萬代不易】 2009年度に社団法人小千谷青年会議所は創立50周年を迎えます。
【更なる高みへの挑戦】 我々は常に新しい問題に心を配り、青年会議所活動を通じて挑戦を続けなければなりません。また自らを高みにおき、成功を掴むためには、数多(あまた)の功績を残してこられた先達に学び、想いの込められた事業の中に連綿(れんめん)と流れる「精神(こころ)」を汲んで行動しなければなりません。そして理想実現のために流した汗、嫋々(じょうじょう)と溢れ出た想いをまた自らの骨肉とし、そして後に続く者に繋げることが、メンバーに与えられた大きな役目の一つだと考えています。
【子どもたちの健全育成】 現代社会において大きな問題のひとつとなっているのが、子どもたちの教育です。全国的に凶悪犯罪の低年齢化、青少年の非行や悪質ないじめによる子どもの自殺、更には家族への殺人事件等、多くの親が子どもの将来に不安を抱えたまま生活しています。また事業の際のアンケートの分析や言動を聞いたりする際に、私は子どもたちもどこか刹那的で厭世観に溢れ、自らの未来に対していいイメージを持っていないように感じます。現代の青少年の置かれている環境を鑑みた時、そこには、本来日本人が持つ「利他の精神」を学ぶ機会が少ないのでは、或いは完全に欠落しているのではないかという憂いを持っています。利他の精神とは“自分の欲よりも前にまず他人を思いやる心”です。己を律し周囲を慮ることを学び、その実践によって得られる大きな財産、即ち自らの生命の意義を見出すことが今最も子どもたちに必要なことだと私は信じています。伝統ある国技・相撲を通じて相手を敬う礼節の心を身につけ、思いやりの心を養うことが利他の精神を学ぶ機会となり、それが子どもたちの健全育成に貢献することに繋がるとの考えから、本年度もわんぱく相撲小千谷場所を開催いたします。
【個人と社会の調和 地域作りへの想い】自立した個人がそれぞれ互いの領域を意識し、かつ相互に依存し合う社会の中で我々は生きています。その中で「おもいやり」「おかげさま」といった日本固有の美しい気風・習慣が作られてきました。しかし現代においては、相手との繋がりが次第に希薄になり、結果個人の確立が出来ずに互いの領域がぼやけてしまっているように感じます。自分は何なのか、自分は社会に対してどう関わっていけば良いのか解らない中で、自らの存在を誇示する手段として、連日の痛ましい事件がおきているのではないでしょうか。また、匿名での情報公開や悪意のある流言を撒き散らし、第三者を批判するだけの悪意に満ちた情報の氾濫に対し、私は強い危機感を持っています。これらの事象の中に、自己利益の重視と他者の利益を軽視・無視する考えが横行しているように感じます。最大多数の最大利益を求める功利主義、いわゆる近代経済学の基本的立場が青年会議所活動の根幹を成しています。この思想に併せ、自らの情報によってのみ周囲や状況を判断するのではなく、相手を理解する、またそれを最大限努力することがこれからの情報社会にとって我々が説いていかなければならない大きな命題であるでしょう。
【動機の大切さ】 私は先輩からも、仲間からも、そして後輩からも日々教えをうけ、自省を繰り返しながらも成長させてもらっている、と日々考えています。そんな私は、社会の一員として存在しながら、何となく自分の関わる周囲や将来に対して漠然たる不安を抱いていた28歳の秋に、青年会議所活動に出会い世界観を大きく転換させられたのです。それは望む未来は与えられるものではなく、自らで作り出すものだという先輩方の能動的な姿勢によってでした。個人の力だけでは望む未来を創ることは難しい、ならば同じ志を抱く若者が集い力を合わせて理想を語り、見返りを求めない純真さを持ち、若さ故の無限の可能性を信じて突き進んでいこうと奮闘する姿に、私は強烈な憧れを抱き、同時に感動を覚えました。そして憧れと感動を自らの動機としてここまで活動を続けることが出来ました。
【個の発想力と組織の実行力】青年会議所活動の醍醐味は何といっても事業の実施にあります。予定者の段階から議論を重ねた事業を実行し、現実化し、感動が生まれるその瞬間、それまでの苦労が吹き飛ぶほどの充実感と達成感に包まれるのです。それは、その事業内容が困難であればあるほど大きいものとなります。 けれどただ単に大きな事業を目指すのではなく、事業実施に至る過程を大切にし、効果目的を明確にしなければなりません。他方では近年、チャレンジ精神を忘れ無難に失敗なき方向を目指す傾向があり、また 小さくまとまった方が好まれ大胆な意見が敬遠されがちになっています。しかしながら50周年を迎える本年度は100周年に向かっての第一歩を踏み出す年でもあり、 もう一度原点に立ち返り先輩諸兄が培ってきた「精神(こころ)」に想いを馳せる時期であるといえます。
【公益社団法人格の取得に向けて】前年度の通常総会において我々社団法人小千谷青年会議所は、公益社団法人格の取得に向けて動き出すこととなりました。非常に大きな転換点を迎える現況ですが、我々の活動をもっと広く、端的に表現していくための重要な足懸かりになることを期待しています。そして小千谷青年会議所が更に大きく飛躍するために、また方向性を誤ることなく進んでいくためには、未知への挑戦という意味も込めて必要不可欠な決断であると信じて漸進していきます。そして得られた成果によって組織の基盤は強化され、時流に翻弄されることなく活動方針を掲げ、事業遂行に向け真摯に活動を続ける組織への完成に繋がっていくこととなるでしょう。
【新たな試み「運動」】活動するための会議体として存在する小千谷青年会議所ですが、他方我々は行動を前面に押し出し、行動によって地域社会に影響を与える運動体としても機能します。その運動として本年度社団法人小千谷青年会議所は、環境保全を一年間通して取り組んでいきます。地域の環境破壊を抑制し、今よりも更に良い状態で次代に残すのは、我々に課せられた義務なのです。その為に我々が今すぐにでも出来ることを実践していかなければなりません。
【最後に】政治は混乱し、高齢者や身体障害者の方々にも経済的な自立を促す現在の情勢は、決して安定して平和な社会を作り出せる状況にあるとはいえません。日常生活においても支障が出るほど物価が変動し、一地方都市である小千谷市・川口町に至っては出口の見えない不況にあえいでいる状態です。小千谷青年会議所においても会員数は減少傾向にあり、 先行きの不透明さからか時間をさいて活動することが困難な状況になっています。しかし今一度JCとは何かと考え直して見ますと、『社会のリーダー』という立場なのです。先行きの不透明な現在だからこそ率先して地域の問題に体当たりし、積極的な活動によって未来を切り拓くというリーダーたる我々小千谷青年会議所の真価が問われる時です。
事業計画
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利他の精神(こころ)委員会 委員長 山崎 達也 | |
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利他の精神(こころ)委員会 基本方針 JAYCEEであると同時に地域の大人である我々が、信念に基づく美学を持ち、社会に対しての考え方を養うことが未来の明るい地域へ導きます。それには次代を担う健全なる人材の育成も我々の責務です。しかし我々はJCの世界だけに通用する常識や価値観を地域に押し付けてはいないでしょうか。地域を愛し、人を愛し、真に地域の問題と向き合い、人材の育成を唱えているでしょうか。それにはあまりに無知なのではないでしょうか。
【事業計画】
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こころの結び委員会 委員長 瀧澤 裕之 | |
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小千谷・川口の地域は5年前の中越大震災で大きな傷跡が残りました。その時に日本全国の皆様から頂いた多くのあたたかい御支援と、地域住民同士の助け合いにより、一見復興したかに見えるこの地域ですが、まだまだ本来の姿には戻っていない様に思います。尊い犠牲を払いつつ、我々の現在が成り立っていることを今一度受け止め、そして被害を再度検証しこれからどう地域を創っていくかを考えていかなければなりません。
【事業計画】
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精神の絆委員会 委員長 鈴木 秀信 | |
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新しい町並や新しい人々が形成される中、人と人との絆、地域を愛する精神(こころ)が薄れ地域コミュニティーが完全に機能していないのではないでしょうか。まつりは昔から何処の地域でも歴史・文化を表現するもの、そして地域の絆を繋ぎとめるものとして長年続けられた行事であり、地域に密着し人々が集い慶び、祝いの価値観を融合し、精神(こころ)を活かすことにより地域の活性化に繋がり、地域が発展してきたものと考えます。
【事業計画】
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ココロの育成委員会 委員長 廣井 誠人 | |
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日本の社会は子どもをめぐる問題において、かつてなく歪み長期にわたり患ってきました。我々は未だその有効な手段を確立できていないのではないでしょうか。登校拒否をはじめ、校内暴力、いじめ、自殺や非行など、それらに対する処方箋だけではなく、それらの問題を犯す前の育成を含め、子どもたちが置かれている環境を継続的に考えることが重要です。 【事業計画】
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総務広報委員会 委員長 小林 宏至 | |
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今年度、小千谷青年会議所は、創立50周年という節目の年を迎えます。昭和34年に設立されて以来、明るい豊かな社会を実現する為に日々様々な活動を続け現在に至る訳ですが、いまだに小千谷青年会議所の様々な活動が地域の皆様に知られていないのが実情なのではないでしょうか。私自身、普段から何気なく耳にしていた船岡山の鐘の音が小千谷青年会議所の事業「愛の鐘」だということを、入会してから知りました。
【事業計画】
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公益移行特別委員会 委員長 高橋 重尚 | |
平成12年に発覚した、KSD事件に端を発した政府による公益法人指導監督強化策の一環として、昨年12月より公益法人認定法が施行されました。私たち社団法人小千谷青年会議所も、昨年8月の通常総会で公益社団法人への移行を目指すことを可決しました。「社会的、国家的、国際的な責任」を負って「明るい豊かな社会」を目指す私たちは総会の可決に従い、名実ともに公益法人を名乗るに相応しい団体にならなければなりません。
【事業計画】
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50周年実行委員会 委員長 田村 敦之 | |
本年度50周年の節目を迎える我々は、大河信濃川のごとく雄大に流れ、受け継がれてきた50年間の小千谷JCの理念や情熱を、どのような50周年事業として体現していくのか問われているように感じます。そのために歴代理事長をはじめとした諸先輩方の熱き想いを再確認し、今、社会から何を求められているのか、これから我々が目指すものは何なのかを探求し、次代へと繋がる礎を築くべく、次に掲げる5つの事業を推進いたします。
【事業計画】
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